令和7年産米の先物相場(2025年10月限)

 堂島取引所のコメ先物相場を見てみましょう。

 下グラフは、令和7年産米のコメ先物相場の動向を表すもので、2025年10月限というのは、10月の最終取引日に決済期日を迎えることを意味しています。

 当該限月の取引がスタートした時(2024.11.1)、1俵あたり価格は22,000円でしたが、2/21時点は27,300円となっています。4か月足らずで5千円超の価格上昇です。単純にコメ先物を1枚買っていれば、25万円の先物益(※価格変動幅×50)が得られた計算です(※証拠金を4万円程度を預託する必要あり)。

 この先の相場の行方は、高値安定なのか、それとも、コメ作付面積の拡大を受けて、相場が下落基調になるのか分かりませんが、江藤農林水産大臣が14日の閣議の後の会見で政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表した後も、相場は上昇しているので、消費者の家計を安心させる効果は乏しいと考える人が多いのでしょう。そもそも放出分を令和7年産米で買い戻すと言っていますからね。相場が大きく下がるとすれば、大幅な作付面積の拡大、飼料米抑制等々が必要になると思いますが、現実にそうしますかね~。令和7年についても、コメ新市場開拓等促進事業を促進とか言っているくらいですからね~。消費者がホッとする日が来るのは期待薄では。政府、農水省は、一般庶民が高い米価に慣れる日、諦める日を待ち続けるような気がしますけど。そして、「1俵3万円ならお買い得」、「1俵3万円なら激安(※だから補助金くれ~)」みたいな時が来るかもしれませんwww

 しかし、相場高騰とは別に取引量(出来高、取組高)が少ないのが気になります。

 ホント、ごく一部の人しか取引をしていないんだな~と。政府が備蓄米の買取価格をコメ先物相場で決めるルールを作って、政府の先物買い、生産者の先物売りを紐づけた現物取引を行うとかすれば、市場のボリューム感が増すような気はするけどね~。そうすれば、生産者の所得を自身のタイミングで早く決定することも可能になるはずだけど・・・。それに市場のボリューム感が増してくれば、投機家の参入期待だって出てくると思う。


 あと、コメの作付については、生産者の好きなようにさせるべき。わざわざ税金を投入した作付け抑制策を投入して講じるべきではない。自由経済の代表になるコメ先物市場があるのだから。

米穀指数

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