底打ちしましたよね?
2025年10月限(令和7年産米)のチャートを見ると、6月13日(金)、16日(月)の帳入値段、終値で底打ちし、アイランドボトムを形成したと思います。ここからは少し安心して先物買いができるのではないでしょうか。
多分、夏に向けてコメ需要は旺盛でなくなるはずで、今後、令和6年産米に対する需要が緩み出すと思います。そうなってくると、端境期には新米需要の高まりを受けて、2025年8月限は、古米化を意識せざるを得ない状況になるのでは。少しづつ売り急ぎの意識が高まってくることを想像すると、底打ちした2025年10月限以降の限月は、再び高値を模索し出すはずです。
再び高値を模索し出すに際し、意識しなければならないのは、令和7年産米の生産量がどの水準に来るかだと思います。下記グラフは「令和6年度 食料・農業・農村白書」から抜粋した主食用米の生産量と需要量を表すグラフですが、どう見ても生産が需要を満たしていない状況だと思います。個人的には、一旦720-730万トン超の生産量でなければ、価格高騰を落ち着かせることが出来ないと思っています。また、そうでなければ備蓄米に回すものもしんどい話になるでは。
でも、農村ニュース(WEB)には令和7年産主食用米作付け面積は、前年産に比べて5万8,000ha増(=産量719万トン見込み)という情報もあるので、順調にいけば、需給ギャップは幾分和らぐ可能性はあります。ただ、様々な物価上昇を踏まえると、精米5㎏価格が2千円程度で販売される世界にはならないと思いますが、何らかの農業施策をもって、生産者の再生産可能な状況を作り、食料安全保障を実現しつつ、消費者にとって買いやすい米価を実現されるかもしれませんが・・・。
まぁ、あまり遠い先のことは分かりませんが、一旦ここは、主食用米の生産量が720万トンを超えてくるかどうかを、天候情報を気にしながらトレードをすすめるのが良いのではないでしょうか。
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