堂島コメ平均(米穀指数)の商品概要
「堂島コメ平均」では、ある特定の銘柄ではなく、全国の「平均米価」の将来における数値を、取引の対象とした指数先物取引を2024年8月に開始する予定とのこと。では、堂島取引所WEBに掲載されている商品概要から取引の特徴をいくつか取り上げておきたいと思います。
以下、堂島コメ平均(指数先物取引)の簡単解説になります。
堂島コメ平均で取引をする場合、一俵(60kg)あたりの「全国の平均米価」の行方を考えること、損益計算は一俵あたり価格の変動額に50倍(50俵分)であることを頭に入れておけば、取引に挑戦することは容易です。
①将来(最長1年先)の米価〖全国の平均米価〗を予想(先物売り又は先物買いの選択)
米穀関連事業者の場合(ヘッジャー)
・値下がりを予想:それに伴い事業リスクが生じる場合は「先物売り」
・値上がりを予想:それに伴い事業リスクが生じる場合は「先物買い」
※事業リスク:在庫価値の減少、仕入れコストの上昇、作付前・収穫前の米価への不安
投機家の場合(リスクテイカー)
・値下がりを予想:値下がりによる先物益を狙う場合は「先物売り」
・値上がりを予想:値上がりによる先物益を狙う場合は「先物買い」
※日経平均、為替、金等とは異なった値動きです。ポートフォリオの一部に組み込むことで、投
資リスクの分散化が期待できます。
⓶堂島コメ平均の先物損益計算例
新規の建玉(決済未了の先物売り又は先物買い)保有後、最終決済日までの間は、ご自身のタイミングで反対売買(先物売り⇒買戻し、先物買い⇒転売)をすることで、損益を確定させることが出来ます。
(15,000円[先物売り] - 14,500円[買 戻 し]) × 50俵 × 10枚 = 25万円[先物益]
(15,000円[転 売] - 14,500円[先物買い]) × 50俵 × 10枚 = 25万円[先物益]
最終決済日まで建玉がある場合は、最終決済数値(当月限 の最終決済日に公表する平均米価)をもって、その価格差を清算しなければなりません。
(15,000円[先物売り] - 14,500円[最終決済数値]) × 50俵 × 10枚 = 25万円[先物益]
(14,500円[最終決済数値] - 15,000円[先物買い]) × 50俵 × 10枚 = 25万円[先物損]
とりあえす、今日の簡単解説はここまで。
気が向いた時に、米穀関連事業者向けの活用法を何か書いてみたいと思います。 では
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