コメ先物相場

 下表は、2025年3月21日時点のコメ先物価格の相場表です。

 相場表を見ると、もうすぐ取引期限を迎える25年4月限(令和6年産米)は25,990円(税込28,069円)、25年10月限は26,010円(税込28,090円)となっています。相変わらず高い水準だと思いますが、2月末頃からは数千円ほど下落しています。これは、備蓄米放出(落札価格21,217円[税込22,914円])や、令和7年産米の作付意向調査(1月末時点)の結果(前年産よりも2.3万ha)等の影響があってのことなのでしょうか。それに思惑買いの調整も含まれているかもしれません。

 ※水田における作付意向について(令和7年産第1回中間的取組状況(1月末時点))

 備蓄米との価格差を考えると、もう少し調整があってもいいような気はしますが、どうなるでしょうね。



 一消費者の視点に立つと、米価は安いに越したことはありませんが、農家の立場になれば、生産コストと一定の利益を確保できる米価である必要があります。ちなみに令和5年産の米生産費(60kgあたり)は、個別経営体が15,948円、組織法人経営体が11,841円となっていますので、少なくとも1万3-4千円+α円で買ってもらわなければ(※それも外税価格で)、米農家を持続できない話になるのかな~と思います。今ならもっと高いかな??


 さて、この先のコメ先物価格がどうなるでしょうか?

 とりあえずは、第2、第3回の水田における作付意向の結果を見ながら少し考えてみるのも良いかもとは思いますが、先物チャート(直近170日先限)を見ると、デッドクロス?の様な気がするので、短期的には先物売りが良いような気がします。とはいえ、今年7月の参議院選挙があるので、自民党はJAの票田を意識し、米価をあまり下げさせない施策(※備蓄米の買戻し他)が講じられるのではと想像します。


米穀指数

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