外国産米の緊急輸入を検討!?

 小泉進次郎農相は6日の閣議後記者会見で、高騰するコメ価格を抑えるため、放出している政府備蓄米が尽きた場合、外国産米の緊急輸入も検討していることを明らかにした(6/6、毎日新聞)。

※備蓄米が尽きた場合、外国産米の緊急輸入を検討 小泉農相が明かす


 農水省の隊長が変わった途端、お米絡みのニュースはアグレッシブになってきましたね。色々な意見はあると思いますが、進次郎大臣の何かやった感はTV等を通じて報道されるでしょうから、少しは7月選挙のプラス要因になるかもしれませんね。自民党農林族なんて、JAの顔色を窺いながら、国会で重鎮感を漂わせているだけですからね。まぁ、重鎮でいられるのもJAのいう事を聞くワンコだからでしょうけど。


 進次郎大臣を推す気はありませんが、彼のゆさぶり発言は良いです。お父さんの郵政民営化、自民党をぶっ壊す的な動きにも近いような・・・。郵政民営化の良し悪しは兎も角。


 しかし、外国産米を無関税で政府が輸入する「ミニマムアクセス(MA)米」の活用をするとなると、党内の抵抗勢力がうじゃうじゃ湧いてくるでしょうね。で、すぐにはないでしょうけど、外国産米の輸入自由化までいくことがあれば、稲作農業が大混乱です。でも、混乱を起こすことは、彼にとってマイナスはなく、むしろプラス効果の方が大きいので、様々なゆさぶり発言をしていくと良いでしょう。


 コメ先物相場の方ですが、進次郎大臣のこの発言を受けて、少しは反応しているかな?と思いましたが、今のところ検討発言レベルなので、限月間のサヤ調整レベルの値動きのようです。因みに、2025年8月限(令和6年産米)と2025年10月限(令和7年産米)の価格差(6/6現在)は570円になっていますが、年産間の価格差はこれくらいが適当のはずなので、もし年産間の価格差が開きすぎたり、縮まり過ぎた際は、スプレッド取引を検討してみてください。細かい利ザヤを取りにいけるかもです。

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