コメ先物相場チェック

 コメ先物相場(令和7年産米、10月限)と取組高の推移をグラフ化。


 ※「取組高」とは、先物取引や信用取引などで、売買契約が成立したものの、まだ決済(反対売

  買)されていない未決済の取引数量のことです。


 10月限の相場(帳入値)を昨年11月から振り返ると、始値22,000(11/1)、高値31,350円(5/23)、安値22,000円(11/1)、直近値26,370円(6/11)となっています。グラフを見れば一目瞭然ですが、取引開始日から5/23にかけて約1万円ほど上昇しています。また、農水大臣が江藤拓から進次郎大臣になってからは約5千円ほど下落しており、進次郎大臣の施策(※備蓄米放出、精米販売価格の指導等)が現物市場や先物市場にインパクトを与えていることがハッキリ分かるかと思います。


 これだけお米が話題になっている割には、取組高の数字が少ないことが気にはなりますが、それでも、11月当初からは、将来の米価が上がる予想のもと、少ないながらもじりじりと取組高は増え、合わせて10月限相場も値を上げているのがグラフを見て分かるのではないでしょうか。


 取組高の数字ですが、今年2月から4月にかけては、ほぼ20枚あたりで上下に少し変化しています。これは、早い段階から先物買いをしていた人達が細かい利食い(仕切売り)や、先物売りをしていた人達の損切(仕切買い)のほか、新規の買いや売りが交錯したことによるものだと考えます。


 その後、進次郎大臣が登場するまでは、政府による価格抑制策が出されないと踏んで、新規の買いが中心になり、相場と取組高が上昇してましたが、進次郎効果?進次郎ショック?により、新規の売りや損切(仕切売り)の圧力から、取組高が減少しだしていいるのでしょう。でも10月限の取引最終日は10月30日(木)であり、まだ辛抱が出来る方は我慢のしどころでは?いや、ここは清々しく市場離脱?特に高値掴みをした人は号泣ものですしね~


 取組高の数字の変化を見ると、米価は高水準ながらも少し弱気?腰が引けてきている?印象です。

 まだ底値が分かりませんしね・・・

 

 でも、直近の底値は25,000-26,000円辺りにあるような気はしますけどね。

 だって、令和7年産米のJAと民間業者の集荷競争や概算金関連ニュースを見たりすると、いくら何でも2万円割れはあり得ないでしょう。進次郎大臣が劇薬を投じない限り・・・。


※コメ概算金2万5千円以上 今年産コシヒカリ 初の最低保証、集荷競争に対応 福島県のJA会津よつば


米穀指数

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