備蓄米20万トン追加放出
小泉農水相は10日、閣議後の会見で、備蓄米について、2021年産を10万トン、2020年産を10万トンのあわせて20万トンを追加で売り渡すことを表明した(6/10、FNNプライムオンライン)。
※【速報】小泉農水相が備蓄米20万トンの追加放出を表明 11日午前10時から受付開始 中小のスーパーと大手小売業者と町の米店が対象
進次郎大臣、二の矢を放ちましたね。選挙前に放つ矢としてはこれが最後でしょうか?
それともMA米にまで手を出す?
いずれにせよ、ウケの悪い石破茂くんは、アグレッシブさが皆無であり、自民党支持率を押し上げる力が無いので、ここは、怖いもの知らずの進次郎大臣が自民党のあばれる君になるのが、自民党的には最善なのかもしれません。農林族が重鎮感を漂わせたところで、一般庶民からそっぽを向かれるだけでしょうしね。
この度、追加放出される備蓄米の数量は、国内消費量の半月分もないはずですが、この追加放出により、何とか7月選挙前にも備蓄米ニュースが世間に出続けるでしょうから、暫くの間は、進次郎大臣の顔、自民党がアピールできるとは思います。
ただ、進次郎米の影響を少なからず受ける割高主食用米達(令和6年産米)は、端境期にかけて、いくらか在庫リスクが高まるかもしれませんね。そうなってくると、卸売業者等は、相場の下落対策を視野に入れておく必要があるかもしれません。気の利く業者であれば、コメ先物で売りヘッジを少しでもすることが考えられますが・・・。そこに目が向く業者はいるでしょうか?
さて、6月10日(11時現在)のコメ先物相場を見てみましょう。
令和7年産米(25/10月限以降)の先物価格は、前日比500円程度の下落となっていて、10月限が27,050円で逆ザヤ相場になっています。この先物価格は保管料等も加味した価格なので、普通に考えれば、期先の価格の方が高くなるはずですが、そうはなっていてないことから、より期限が先のものほど、下落不安があるのではないかと推測します。これは進次郎効果なのかもしれませんね。しかし、令和7年産米の概算金の水準を考えると、例えば、2万円を下回るような暴落は今のところ考えられません。進次郎大臣が大きな矢を放たない限り・・・。
あと一点気になるのは、令和6年産米(25/08月限)と令和7年産米(25/10月限)の価格差です。少し縮まりすぎているように思えます。なので、まだ価格修正に向けた動きがありそうです。
とにかく、選挙前、選挙後でどう変化するのか、お米に関する農業政策から目が離せませんね。
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